心と体を整える縁の下の力持ち!ミネラルのチカラで夏を元気に【栄養コラム】

こんにちは、三宅医学研究所の管理栄養士です。

毎日かなり暑い日が続いていますが、皆さんは暑さで体調を崩されていませんか?

先日、外部から「ミネラル」についての取材を受ける機会がありました。

取材には「ビタミンやミネラルが大事なのはわかっているけれど、ビタミンやミネラルは具体的に何をしているの?」という疑問に、改めて専門的な視点でお答えしました。

今回は「ミネラル」が持つ、私たちの体に欠かせない驚くべき働きと、この夏を乗り切るための食事のコツをお届けします!

1. ミネラルは体内の「電気信号」を支えるチーム!



ミネラルを一言で表すなら、まさに「縁の下の力持ち」です。

私たちの身体は微弱な電気で動いていますが、ミネラルはその「電気回路」をスムーズに働かせる役割を担っています。

ミネラルは体内ではわずかな量しか必要ありませんが、健康を維持するために欠かせない栄養素です。骨や歯を丈夫にしたり、筋肉や神経の働きを助けたり、酸素を全身へ運ぶなど、それぞれに大切な役割があります。

例えば、

• カルシウム:丈夫な骨や歯をつくる
• 鉄:酸素を運び、疲れにくい体を支える
• マグネシウム:筋肉や神経の働きをサポート
• 亜鉛:味覚や免疫機能、傷の回復を助ける
• カリウム:余分な塩分を排出し、血圧の維持に役立つ

どれか一つだけではなく、さまざまな食品からバランスよく摂ることが大切です。

心臓を動かしたり、筋肉を動かしたりするのも、ミネラルによる電気信号のおかげです。 また、骨の土台を作ったり、血液を生成したり、酵素の働きを助けたりと、その役割は多岐にわたります。

重要なのは、ミネラルは単体で働くのではなく「チーム戦」だということ。

主要な16種類の必須ミネラルが、お互いにバランスを取り合いながら私たちの体を支えています。

2. 夏に「足がつる」のはミネラル不足のサインかも?

この季節、特に注意したいのが「足のつり」や「夏バテ」です。

汗と一緒にナトリウムやカリウムといったミネラルが失われると、体内のバランスが崩れ、筋肉の信号がうまく伝わらなくなってしまいます。

足がつる原因は一つではありませんが、汗をかく季節や運動後、高齢になるとミネラル不足が関係していることがあります。

特にマグネシウムやカリウムは、筋肉をスムーズに動かすために重要なミネラルです。

足がつりやすい、疲れやすいなどの症状が続く場合は、食事内容を見直すことも一つの方法です。ただし、症状が繰り返される場合は、病気が隠れていることもあるため医療機関へ相談しましょう。

3.骨の維持にもミネラルは欠かせない

骨はカルシウムなどのミネラルやビタミンDと密接な関係があります。

私たちの体は毎日、新しい細胞へと生まれ変わっています。その材料となるのが、たんぱく質だけではありません。

亜鉛は傷の回復や皮膚の健康維持に、鉄は全身へ酸素を届ける働きに関わるなど、ミネラルも体の修復や健康維持に重要な役割を担っています。

偏った食事では不足しやすいため、主食・主菜・副菜をそろえた食事を心掛けましょう。

効率よく摂るための「賢い食べ合わせ」

ミネラルは組み合わせによって吸収率が変わることがあります。

鉄はビタミンCと一緒に摂ることで吸収率が高まります。例えば、赤身肉やレバーにブロッコリーやキウイなどを組み合わせるのがおすすめです。

一方で、カルシウムはビタミンDと一緒に摂ることで効率よく利用されます。鮭やしらす、きのこ類などを組み合わせるとより効果的です。

これらの吸収率は食べ合わせ・組み合わせ次第で効率よく摂取することが可能です!

おすすめの組み合わせは、
• 鉄 + ビタミンC:レバーや赤身肉に、ブロッコリーやレモンを添えて。
• カルシウム + ビタミンD:鮭やキノコ類と一緒に摂ることで吸収が促進されます。

「何を食べればいいか分からない」と難しく考える必要はありません。

まずは毎日の食事で、肉・魚・卵・大豆製品、乳製品、野菜、海藻、きのこ類を少しずつ取り入れることを意識してみましょう。

いろいろな食品を組み合わせることが、ミネラル不足を防ぐ一番の近道です。

※一方で加工食品に含まれる「リン」は、逆にカルシウムの吸収を邪魔してしまうことがあるので注意が必要です。

今日からできる!簡単ミネラル補給レシピ

上記の組み合わせは理想的ですが、なかなか毎日続けることは難しいかもしれません。
そこで、忙しい毎日でも取り入れやすい管理栄養士イチオシのメニューをご紹介します。

今回は「具だくさんの味噌汁」です。
作り方は簡単、「味噌汁にわかめ・豆腐(油あげ)・きのこ類を入れる」だけ。

<ミネラルの詳細>
• 海藻(わかめ、昆布):ミネラルの宝庫です。
• 豆腐・大豆製品:植物性タンパク質と一緒にミネラルを摂取。
• キノコ類:ビタミンDで吸収をサポート。

夏場の食事では他にも、食欲を高めて代謝を助ける「お酢(クエン酸)」を使った酢の物や、ミネラル豊富な「麦茶」、水分たっぷりの「スイカ」も心強い味方になります。

冷凍食品もおすすめ!

牛レバーのグリエ 焦がしバターソース

鉄・亜鉛などのミネラルを含み、毎日の栄養補給におすすめです。

ひじきの炒め煮

食物繊維と鉄・カルシウムを含む、栄養豊富な定番の副菜です。

おわりに

「ミネラル」は、体の中で作ることができないため、食事から摂るしかありません。

「何を食べたらいいかわからない」という時は、まずは色々な食材を組み合わせることから始めてみてください。食材を増やすことで、自然と「ミネラル」のチーム力が高まります。

もし具体的な食事の相談があれば、私たち管理栄養士にいつでもお声がけくださいね!
適切な栄養バランスで、この夏を元気に乗り切りましょう!