傷害予防プログラムについて
スクリーニング実施前
Q 何をするの?
A 赤ちゃんでもできる基礎的な7つの動作を行う能力があるかをチェックします。 (FMSの簡易説明)四肢の自由度、体幹の能力、3種類の立ち方で身体の操作性をみます。
Q 何が分かるの?
A 体力の最も土台になる「動作の質(Movement)」が保たれているかどうかが分かります。これが十分でないと、運動の効果が得られにくかったり、痛みや怪我を負うリスクが高まります。
Q 誰がやってくれるの?
A 社内研修を受け、テストに合格したスタッフが実施します。
Q スクリーニングテストは有料?
A フルタイム会員、法人会員、1ヵ月/3ヵ月短期会員の方は無料で何度でも行えます。運動効果の確認や定期的なチェックとしてご利用下さい。その他の会員の方は1回\1,080で実施させて頂きます。
Q 会員でないとうけられないの?
A 非会員の方も1回\1,080でご利用可能です。
お気軽にお問い合わせください。
スクリーニング実施後
Q マシンをやったらダメって言われたんだけど、高齢だと運動できないの?
A スクリーニングの結果、体幹機能が十分でないと判断された場合、強い負荷をかける運動を一時的に中断して頂くことがあります。サラマンダーでは特にマシンで行う運動がこれにあたります。負荷を伴う運動を実施する際に体幹を十分にコントロールする事が出来ない場合、正しい姿勢を維持できずに「腰を反る」ことや、本来使うべきでない部分を過剰に働かせることにより余計な疲労が溜まり、新たな痛みを発生させてしまう可能性があります。そのため、まず、体幹の正しいコントロール方法をコレクティブエクササイズで学んで頂くことを推奨しています。運動前のW-upとしてコレクティブエクササイズを行うことで、マシントレーニングを継続する事が可能です。
Q 初動負荷法でもやってはだめなの?
A 初動負荷理論に基づくマシンの使用方法は、高い負荷をかけず、関節の柔軟性を高める目的で行うため、一概にだめとは言えません。スクリーニングの結果、左右非対称性のない1点であったとすれば、左右対称的な使い方に限ってマシンを初動負荷で使用することは可能であると考えられます。しかし、初動負荷法のみで点数が改善するというわけではありません。
Q これから何をすれば良いか分からない
A スクリーニングの結果、優先的に改善するべき項目が明らかになっています。この項目を改善するコレクティブエクササイズを普段の運動前に行い、これまで行っていた運動の中から身体の変化を阻害しない運動を選択して行っていただきます。身体の変化を阻害すると判断された運動は、関連する問題が改善するまで一時的に中断して頂きます。これは永遠にその運動ができないというわけでも、今までやっていた運動が間違っているというわけでもありません。
Q マシンを使わないようにと言われました。高齢だとここのマシンは不向きってこと?
A 傷害予防プログラムでマシンの使用が制限される理由は、身体の動きが制限されており、そのままマシントレーニングを実施すると身体にとって不利益が高まる可能性があるからです。例えば、右肩と左肩に明らかな動きやすさの違いがある場合、左右対称的な動作が求められる上肢のマシンを使用すると、動作中の肩の高さの違いや使っている筋肉の左右差が現れ、左右差を増強させてしまいます。傷害予防プログラムは、身体の動きの制限と左右非対称性を改善するものであるため、これらを強める運動は一時的に中断する必要があります。年齢の影響ではありません。運動前のW-upとしてコレクティブエクササイズを行うことで、マシントレーニングを継続する事が可能です。
Q 今までマシンを使ってきたのは間違いってこと?
A 運動を行う目的の違いにより、マシントレーニングは大きな利益をもたらしてくれる運動手法です。特に、筋肉量の増加や筋力アップ、減量などの目的をお持ちの運動初心者の方であれば、マシントレーニングを選択することで安全に効果を得ることができます。一方、傷害予防プログラムの目的は、体力のピラミッドの基礎となる「動作の質」を整えることなので、動作の質を悪化させる可能性のある活動は一時的に中断して頂き、コレクティブエクササイズを行って頂くことがあります。マシントレーニング自体が悪いものではありません。運動前のW-upとしてコレクティブエクササイズを行うことで、マシントレーニングを継続する事が可能です。
Q 点数が悪くてショックです
A 傷害リスクスクリーニングは、学校のテストのように個々の能力に優劣をつけるためのものではありません。私たち専門家が痛みや機能不全によって集中的に運動を行うべき方をみつけるためのスクリーニングに過ぎません。ご利用者様においては、今のご自分の身体に必要なものを探すためのツールとしてご利用ください。
Q スクワットがダメだと言われたんですが、深くしゃがまないスクワットでもだめ?
A ディープスクワットの検査で普段行わないほどの深さまでしゃがむ理由は、日常、ご自身では気がつかない身体の制限や左右差を明らかにするためです。深くしゃがまないスクワットがうまくできているように見えたとしても、ご自分の気がついていない無意識のレベルでは何らかの制限や左右差が存在している可能性があります。ディープスクワットのスコアが2点未満であった場合、しゃがむ深さに限らず一時的にスクワットパターンを含む活動を制限して頂くことが理想です。運動前のW-upとしてコレクティブエクササイズを行うことでこれまで行っていた運動を継続する事が可能です。コレクティブエクササイズ後は、いつもより身体が動きやすく感じるなどの変化を感じられると思います。
Q 大好きなランニングもやめなければいけない?
A 現在も定期的にランニングを行っていて、身体に不調がでていなければ辞める必要はないと思われます。しかし、傷害リスクスクリーニングによりリスクを検出されたのであれば、今後、傷害を負う可能性がないとは言いきれません。運動前のW-upとしてコレクティブエクササイズを行うことで、リスクを減少させることができます。
Q ダイエットが目的です。有酸素運動をやってはだめ?
A 一概にやってはいけないとは言えませんが、例えばインラインランジに制限や左右非対称性が検出されたのであれば、ランニングはあまり勧められません。問題のある動作形態(パターン)を避けながら行うのであれば、有酸素運動を行う事が可能です。バランスを取る必要のないエアロバイクや、体重負荷が減少する水中運動などが勧められます。
Q 次のスクリーニングはいつやればいい?
A コレクティブエクササイズの効果は、身体の反応として即座に現れるものですが、定着させるためには6週間程度の期間が必要と報告されています。現在取り組んでいる動作形態(パターン)の変化をおおよそ2週間おきにスタッフに確認してもらい、パターンに変化が認められれば、一度全てのスクリーニングを行ってみましょう。
Q 今までやってきたメニューはダメだったということ?
A 運動のプログラムは利用者様それぞれのニーズに合わせ、まったく異なるものになることがほとんどです。傷害予防プログラムは主に、傷害を未然に防ぐことを目的としており、これまで皆様が行ってきたプログラムと対極のものではありません。これまで行ってきたプログラムのエッセンスとして追加していただければ、より多くの効果を感じていただけると思います。
Q いつまで運動を中止すればいい?
A コレクティブエクササイズの効果が得られ、問題の動作形態(パターン)が許容レベルまで改善するまでになります。例えば、アクティブSLRやショルダーモビリティはほとんどの場合、1回の指導で改善することが多く、運動前にコレクティブエクササイズをW-upとして行って頂くことで、身体的なリスクを回避しながら運動プログラムを継続することが可能です。
Q どのレッスンに入れる?
A 運動前にコレクティブエクササイズをW-upとして行えば、参加レッスンの制限はありません。回転やジャンプの多いエアロビクスなどは、インラインランジやハードルステップに問題がある場合、注意が必要になります。
Q やってもいい運動はなに?
A スクリーニングによって問題を検出されていない動作形態(パターン)に属する運動を行っていただけます。詳しくは、スコアリングシートを参照してください。
コレクティブエクササイズについて
Q どんな効果があるの?
A スクリーニングの結果に基づき、身体の動きの制限を整え、左右差の改善が見込めます。身体が整い、効率的な動きが身に付くことで、日常生活での疲労軽減や、傷害の予防につながります。
Q コレクティブプログラムは1回受けたら終わり?
A 身体の状態と利用者様が求められる効果により様々ですが、1回のプログラムで目的を達成されることもあります。
Q 何回すれば終わりになるの?
A コレクティブプログラムでは、利用者様自身がご自分の身体と向き合い、自分の身体を自分で整える術を習得していただくことを目標としています。運動を通した身体学習ですので、進度はプログラムを受けられる方にも依存します。明確な回数の指定は難しいところです。
Q 回数券を買ったほうがいいの?
A 1回目のプログラムを行った際の身体の状態や利用者様のニーズに合わせ、回数を重ねた方が良いと判断した場合には、スタッフからご提案させて頂いております。
Q どのくらいの期間やればよくなるの?
A コレクティブエクササイズは運動学習でもあり、神経系の適応を狙うものです。神経系の適応は1ヶ月程度で現れるといわれていますが、早い方では1~2週間で効果を感じる方もいらっしゃいます。
Q どれくらいのペース(頻度)でやればいいの?
A できるだけ頻繁に行うことが良いとされています。毎日、短時間/少量でも構いませんので、習慣的にチェックすることが効果を出す近道です。